一万円選書で購入した本、一冊ずつあらすじや感想を書いています
この記事を読んで一万円選書に興味を持ってくださったらうれしいです
今回は7冊目になります
歌集 滑走路
萩原慎一郎著

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唯一の歌集です
萩原さんは中学高校時代に苛烈ないじめを受けていました
そんな中、歌人の俵万智さんに触発されて短歌の創作を始めたそうです
いじめによって負わされた後遺症に苦しみながら大学を卒業
その後は非正規雇用で働きながら短歌の創作を続けていました
この非正規というワードは短歌の中にもにじんでいて、その労働環境で生きる若者の現実が歌にこめられています
歌人になり、初めての歌集を出す寸前に、入稿後に、長期間いじめを受けてきたことに起因する精神的な不調によって彼は自死しました
この歌集は萩原さんの肉声のように思えます
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